
投資先に悩むあなたにおすすめ!米国株高配当ETF VYMとHDVの違いについて解説します。VYMとHDVは共に高配当ETFですが、投資家にとってそれぞれ向いている場合が異なります。この記事では、それぞれのETFの特徴やメリット・デメリットを分かりやすく解説しています。どちらのETFに投資するか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
今回は、わたしが厳選した米国株高配当ETFのHDVとVYMに絞り込んで、徹底比較したいと思います。
HDV・VYMとの比較
アメリカの高配当株に投資できる海外ETFに、HDVとVYMがあります。
これらを組み合わせて投資している投資家も多くいます。
銘柄名 /経費率 | 直近配当利回り | 組入数 | 特徴 |
---|---|---|---|
HDV /0.08% | 4.56% | 75銘柄 | 構成銘柄に財務健全性が考慮されているが、 エネルギーセクター、情報技術セクターの割合が高い |
VYM /0.06% | 2.72% | 約400銘柄 | 配当利回りが低く、組み入れ銘柄数が多い 全セクターに広く分散され、暴落耐性は高配当ETFの中で最も高い |
HDVについて
HDV(iシェアーズ・コア米国高配当株ETF)は、モーニングスター配当フォーカス指数への連動を目指す海外ETFです。モーニングスター配当フォーカス指数は、財務状態が健全であり、高い配当金が支払われるアメリカの会社75銘柄から構成される指数です。
以下の表は、HDVの組み入れ上位10銘柄です。
順位 | 銘柄名 | 組入比率 |
---|---|---|
1 | エクソン・モービル | 9.76% |
2 | シェブロン | 7.34% |
3 | アッヴィ | 6.50% |
4 | ベライゾン・コミュニケーションズ | 5.61% |
5 | メルク | 4.93% |
6 | フィリップ・モリス・インターナショナル | 4.70% |
7 | ブロードコム | 4.08% |
8 | コカ・コーラ | 3.93% |
9 | シスコ・システムズ | 3.92% |
10 | IBM(インターナショナル・ビジネス・マシンズ) | 3.88% |

HDVのセクター投資割合で高い順番から、
- エネルギー
- ヘルスケア
- 情報技術
- 生活必需品
に大きな割合で投資しているのがHDVですね。確かにその分VYMよりは高配当です。
しかし、ヘルスケア、生活必需品は、暴落耐性が強いセクターであり一見、安定感があるように思えますが、エネルギーや情報技術セクターは景気やインフレ、金利の影響を大きく受けるため、値動きが激しくなります。
- エネルギーセクター、情報技術セクターが伸びると判断する方
- 多少のリスクを許容してでも、4%越えの高配当を狙いたい方
- 数十年先の長期投資は視野に入れていない方
- リタイヤされており、特にキャピタルゲインより、高配当を得たい方
VYMについて
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)は、FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスへの連動を目指す海外ETFです。
以下の表は、VYMの組み入れ上位10銘柄です。
順位 | 銘柄名 | 組入比率 |
---|---|---|
1 | エクソン・モービル | 3.31% |
2 | ジョンソン&ジョンソン | 3.28% |
3 | JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー | 2.63% |
4 | シェブロン | 2.55% |
5 | プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) | 2.31% |
6 | ホーム・デポ | 2.19% |
7 | イーライ・リリー | 2.19% |
8 | ファイザー | 1.89% |
9 | アッヴィ | 1.85% |
10 | メルク | 1.84% |
VYMは、組み入れ銘柄数が約400銘柄と多いです。HDVが75銘柄であることと比べると、アメリカの高配当株が対象であるにもかかわらず、分散効果は高いと言えるでしょう。
また値動きがマイルドな分、低いときに投資して将来、着実なインカムゲインを狙いたい高配当株投資家の皆様には向いているETFですね。
- 安定したリターンを好む
- 10年以上先がゴールの長期投資をしている
- 分散投資が好きな方
まとめ

いかがでしたでしょうか。
高配当株のエース級である、HDVとVYM。
わたしが高配当ETFを考え抜いた結果この二種類のETFに行きつき、結局二つとも投資することにしました。
HDVは、2022年のエネルギーセクター大躍進により、ポートフォリオの落下を大黒柱のように防いでくれました。
ただ、投資はあくまで自己責任です。ご自身のリスク許容度に応じた投資をよろしくお願いいたします。
こちらに、子供への年金代わりとしてVTの超長期投資をまとめておりますので、ぜひご覧ください。
また、米国株超高配当銘柄である配当利回り10%越えの「ARCC」について説明しました。
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