
旦那のフランス語圏への海外赴任が決まり、若干憂鬱でしたが、

どうせなら楽しんでやる!そのためにはフランス語習得だー
じゃ使えるレベルってどのくらいなんだろう?
というきっかけをもとに、それまでまったくフランス語の知識もなく、検定等ももちろんないわたしが、急遽フランス語を勉強することにしました。勉強開始当時のわたしは、
等の疑問をもっていました。フランス語勉強のために、準2級を目標に据えたみなさまも同じ悩みを持たれていると思います。今回、フランス語知識ゼロのわたしが、仏検準級に合格できるまでに、行った勉強法や参考書の紹介、わたしが体験した合格へのコツを、合格を目標に努力されている方に、徹底解説します!

仏検準級とは?(試験の説明)
試験内容:
読む | 一般的な内容で、ある程度の長さの平易なフランス語の文章を理解できる。 |
書く | 日常生活における平易な文や語句を正しく書ける。 |
聞く | 日常的な平易な会話を理解できる。 |
話す | 簡単な応答ができる。 |
文法知識 | 基本的文法事項全般についての十分な知識。 |
試験形式:
1次試験(100点)
筆記 | 問題数7問、配点70点、試験時間75分。マークシート方式、一部記述式(客観形式のほか、一部記述式を含む) |
書き取り | 問題数1問、配点12点。試験時間(下記聞き取りと合わせて)約25分。ディクテーション。 |
聞き取り | 問題数2問、配点18点。語記入、記号選択。 |
2次試験(30点)
個人面接試験 | 提示された文章を音読し、その文章とイラストについての簡単なフランス語の質問にフランス語で答える。フランス語での簡単な質疑応答。試験時間約5分。 |
評価基準 | 日常生活レベルの簡単なコミュニケーション能力とフランス語力(発音・文法・語・句)を判定する。 |
30点分あります。面接方式で行われ、フランス語での音読が10点、フランス語での簡単な質疑応答が20点です。
検定料
準級の検定料は、8000円でした。二級分同時に受験できるダブル受験も可能で、受験料が1000円だけ割引になります。
仏検準2級のレベルは?
日常生活における平易なフランス語を、聞き、話し、読み、書くことができる。
準級のレベルの目安:公益財団法人フランス語教育振興協会
目安学習時間
300時間以上と公式ホームページでは記載されています。
しかし、300時間もかけられないわたしは、完全に詰め込み教育方式で、3か月で以下のように勉強量を確保しました。
で合格することができました。
それまでは、フランス語知識ゼロのため、仏検三級やそれ以外の資格等は持っていませんでした。
目安となるレベル
が、公式ホームページの案内です。
わたしの場合、フランス語圏に引っ越しが決まって、現地では仕事をしたかったので、なにか証明になるようなものを探していたところ、日本で最も名が知れているフランス語検定を受けることにしようと思いました。
- 3級では、現地であまり効果がないとみなされる
- かといって、3か月で2級は厳しいのではと思う
- 準2級は、JICAなどの国際機関で初心者が頑張った一定の評価が得られる
以上の理由で、フランスでちょっと胸張って言うことができる「準2級」を選択しました!
勉強開始後は、3級もうまくいかないのでは?と心配でしたが、2か月経過時には、3級の模試でも合格点hはクリアできるほど成長できたのです。
合格点
【一次試験】
過去のデータを見ますと55~58点/100点が合格点です。60点以上を目指しましょう。まずは単語力を身につけて、穴埋め、長文はできるだけ落とさず、書き取りで点を稼ぐという感じです。合格点が60点なので、過去問では必ず60点までとれるように実力を上げていきましょう。
合格率は30-40%ですので、しっかり基礎力を身に着けてから受験するのが望ましいです。
【二次試験】
18~19点/100点が合格目安です。
二次試験の合格率は80%以上ですので、まずは落ち着いて発音をしっかりしましょう。


勉強方法


わたしが三か月で仏検準級に合格するために、実際に用いた勉強法を紹介します!
過去問をひたすら解く(効果的な過去問三回学習法)
わたしは、検定合格への最短距離は過去問をひたすら解くことと考えています。わたしが大変参考にさせていただきました。この問題集を解いた結果、
等の大きな収穫がありました。
過去問の結果
わたしは、4月1日にフランス語の勉強を開始し、模試を取り組みました。筆記問題を上げれば何とかなると思い、筆記だけを集中して行ったのです。筆記70点中6割の42点を目指し、連日模試に取り組みました。
勉強開始、2か月後の6月に入ったころは、単語量も増え、問題出題傾向もつかみ、合格点をコンスタントに出せるようになってきました。
模試をやった日 | 点数 | |
1回目 | 5/16 | 22 |
2回目 | 5/17 | 28 |
3回目 | 5/31 | 36 |
4回目 | 6/4 | 44 |
5回目 | 6/5 | 48 |
6回目 | 6/6 | 44 |
7回目 | 6/7 | 40 |
8回目 | 6/10 | 46 |
9回目 | 6/17 | 48 |
10回目 | 6/18 | 46 |
単語
単語は全ての基礎となります。当然単語をやるべきと気づいたわたしが参考にしたのは、「仏検3・4級必須単語集」です。これで、単語量の確保をねらいました。
この本大変参考になるのですが、1・2級対策か、3・4級対策の二択になっちゃうのです。そうなった場合は、わたしは、3・4級の方が準2級に向いていると判断しました。準級の単語にも通じるところもありますし、なにより記憶しやすい本になってます。CDもありますし、通勤や寝る前のすき間時間にひたすら聞いて、単語量を確保しました。
後に、フランス語圏で生活することになるわたしですが、この時の単語量が今でも役立ってるなと実感しています。
受験当時は2級以上の受験も見据えていたので、「仏検 準1級・2級必須単語集」を購入はしましたが、時間にも追われて結局使うことはありませんでした。
ただ、フランス語力を強固にしたい方は、こちらの単語集も一読した上で準2級に望むのが良さそうです。
こちらは、本気の勉強の合間に眺めるように楽しく読み進めることのできる、リラックスした本です。フランス語の文法に嫌悪感をもってしまいがちですが、初心者としてスタートを切るにはもってこいの本だと思いますよ。
文法
わたしのフランス語文法のバイブル的な本です。
困ったときは、この本を開いて


- 未来形ってどんなんだったっけ?
- 反過去と複合過去の違いをもう一度確認しよう
というような場面で、この本を開き助けてもらいました。一生持っておく一冊かもしれません。文法や時制など、複雑なフランス語を振り返って調べてみるときに、非常に助けてもらった一冊です。
動詞の活用
フランス語検定準2級以外、すべての検定でそうだと思いますが、動詞の活用はフランス語学習の、基礎です。
過去形、未来形、過去分詞
が基本で、
それらが、一人称、2人称、3人称、単数、複数
でどのように活用するかを一通り把握する必要があります。
ただ、複雑なものばかりではなく、基本的なer動詞の活用を、早い段階で覚えてしまいましょう。
私の場合は、勉強開始2週間後から2ヶ月目まで、動詞の活用パターン基本的なものを録音し、書き起こしたものを眺めながら、毎日通勤時間帯に聞いていました。
こうすることで、活用だけでなく、リエゾン、アンシェヌマン等の、フランス語独特の発音にも慣れ、後半のディクテーションにも、大きな効果を表すことになったのは、後でわかりました。
長文読解(完成)・会話文完成
こちらは完全に慣れが必要です。
フランス語の長文では、文量こそ準2級では少ないものの、独特な表現も多く読みなれない言い回し等も混じってきます。しかし、点数配分が32点と非常に多く、しっかりやれば短期間で伸びる場所ですので、しっかり意識しながら、抜けがないように速読する技術を養っていきましょう。
そのためにはやはり過去問です。短い期間でいいので、質より量をこなすしましょう。やって9月に、特に会話文などはパターンが読めるようになってきます。最低10回は過去問を繰り返しましょう。
ディクテーション対策(書き取り・聞き取り試験)
ディクテーションは英検と他の語学検定にも少ないと思いますが、会話文の音声が2回繰り返されます。非常にゆっくりに読まれますが、その内容をフランス語で書いた用紙に書き込まなければなりません。
聞き取りでに特に注意して欲しいのは、
などであり、ディクテーションを書き上げるには、リエゾン知っていないと書き取れないため、こちらも過去問を送り返すときましょう。
また、大文字小文字の別、人によってはアルファベットの書き方に癖があるため、万人が解読できるようなアルファベットを書くよう心がけましょう。よくあるのはDをO aをdと勘違いされやすいです。
しかしこちらも配点が大きく、勉強したかしていないかで点数が大きく分かれるところですので、しっかり押さえましょう。
二次試験対策
こちらのポイントは音読です。リエゾン、活用、名詞のイントネーション、アクセント、数字は、試験官の事はしっかり聞いてくると思います。そこで間違った発音をしないように注意しましょう。
私は結果的に、何とか受かりましたが、受験した時はもっと余裕だと思ってました。
1時試験の結果が出てからでも遅くないので、とにかく発音して文章を読み上げると言う機会をたくさん持つように心がけてください。そうすればきっと大丈夫です。
おすすめオンラインレッスン
ついで質疑応答部分も練習します。音読文章に関する問題は比較的簡単なので、優先的に練習すべきかと思います。イラストに関する質疑は…慣れです。そもそもフランス語で何というか思い浮かばないことも多いと思いますが、問題の数をこなすことで少しはマシになります。
試験当日・結果
一次試験本番
試験開始は、10時でしたので、早めに起きて頭の回転をよくしようと思いました。試験ものは早起きしたほうが、土壇場で強いとの話もよく聞きます。
あとは、本番前の糖分摂取。脳に糖分を送り込むことで頭の回転を高速化するとの研究結果があるようです。
会場は東京の大学で、以前来たところでしたので比較的安心でした。たくさん来ていましたね。皆さん土壇場まで過去問を広げており、私は、忘れやすく、これまで出題傾向の固まっている、穴埋め問題を中心に直前見直しを行い本番に臨みました。
過去問をひたすらやっていましたので、比較的、落ち着いて受験することができたと思います。
二次試験本番
こちらは1月下旬の実施で、京都で受験をしました。
一次試験と同様で朝10:00ごろ集合だったので、早起きして最後の詰めを実施。
試験官は、準日本人と思われる、ムッシュ。
こちらのポイントは音読です。リエゾン、活用、名詞のイントネーション、アクセント、数字は、試験官の事はしっかり聞いてくると思います。そこで間違った発音をしないように注意しましょう。
1時試験の結果が出てからでも遅くないので、とにかく発音して文章を読み上げると言う機会をたくさん持つように心がけてください。そうすればきっと大丈夫です。
結果:合格
一次試験:77点(満点100点)


二次試験:23点(満点30点)


合格点ギリギリで、やっと合格できた私ですが、目標の3ヶ月で準2級合格すると言うことを達成できたので、自分ご褒美に時計を買ってしまいました。
その後フランスに渡り、他のフランス語圏でも生活することになるわけですが、準2級があるからといってすべて生活がうまく回ると言う事は全くなく、再び勉強することになりますただ、やはり聞き取りにくい過去形未来形、主語によって変わる動詞の活用等は、しっかりやっておいて良かったなぁと、日常生活で何回も思いました。だって知らないと聞き取れませんから。
アフリカとかでは、まだまだ途上国が多く、フランス語圏も多いため、フランス語を話せる形は非常に重宝されます。私も準2級しかない段階で、あなたは自分の家を持ってらっしゃるのねではこの仕事を任せられる頭、頭少しだけビジネスチャンスがありました。
ただフランス人にフランス語検定準2級と言う日本独自の資格を言ってもなかなか伝わらないので、後に私は、フランス政府公認の出る歩米と言う資格を取ることを目標としました。
こちらについてはレベルはフランス語検定準1級と言うことで、非常にハードルが高かったですけど、結果的にうまくいきました。その内容もいずれ、投稿したいと思っておりますのでお楽しみにしててください。
まとめ
結果的に合格できましたが、やはり、ゼロからの学習で、3か月で仏検準二級を合格するには、
- 平日2-3時間/日
- 週末5時間/日
- 上記を3か月間継続
の勉強量は必要と考えます。
問題方式の法則や、独特のディクテーションの言い回し、定型化しつつある穴埋め問題は、過去問を解けば解くほど、短時間で点数を向上させることができる伸びしろです。
ぜひ、みなさま頑張ってみてください。
フランス語圏の方にはこちらの記事も書いてますのでよろしければどうぞ


フランス語ランキング
コメント