
お客様の空の安全を守るパイロットに憧れる方は多いと思います。かっこいいですよね。ただ、どうすれば、パイロットになれるのか、どんな困難があって、パイロットになると年収はどれくらいなのか、気になることは多いと思います。。
今回、そんな疑問にお答えしたく、まとめておきたいとおもいます。ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
パイロットになるには資格が必要
航空業務を行おうとする者は、国土交通大臣の航空従事者技能証明(ライセンス)を取得し、そのうちパイロット(操縦士)には、次の3種類の資格があります。
- 自家用操縦士
- 事業用操縦士
- 定期運送用操縦士
操縦士になろうとする場合、通常「自家用操縦士」の資格から順次上位の資格を取得し「定期運送用操縦士」の資格を取得していくことになります。
また、報酬を受けて操縦士としての業務に従事する場合は、少なくとも事業用操縦士の資格が必要となります。 更に、路線を定めて定期に運航している日本航空、全日本空輸等の定期便の機長となるには、操縦士の中で最上位の定期運送用操縦士の資格が必要となります。
パイロットの仕事に就く方法
そして、日本でパイロットの仕事に就くためには、大きく分けて3つの方法があります。
- 航空大学校へ進学する
- 大手航空会社に就職して自社養成パイロットになる
- 自力で訓練を受けて資格取得後、エアラインへ就職する

ただ、これは日本の場合です。海外でエアラインでの養成パイロットや、自力で免許取得等の方法もあると思いますし、ライセンスの範囲も異なると思います。次回調べて記事にしたいと思いますので、今回は、日本国内のみを想定しますね。

資格取得のための要件
操縦士になるには、前提として、一定の年齢及び飛行経歴が必要です。
国土交通省 パイロットになるには
この要件は、実地試験を申請するまでに満たしておくことが必要です。

受験年齢は16-17歳と比較的若いですが、受験すること自体難しそうですね。
パイロットになるための、有利な大学や会社はどこなのでしょう
気になる年収(^_-)-☆
厚生労働省によれば、以下のような額です。やはり高いですが、空の安全を守る仕事としては当然でしょう。諸外国と比べると若干低い気もします。将来性も十分ありますし、魅力ある職業ですね。


パイロット養成機関
航空大学校
航空大学校は、パイロットを養成する国内唯一の公的機関です。受験資格としては、25歳未満であり、4年制大学に2年以上在学(修得単位数に規定あり)しているか、または短大・高専卒業程度の学力があることが求められます。試験では学力と適性が試され、加えて身体検査もあります。在学期間は2年間で、卒業後、各航空会社へ就職するケースがほとんどです。
偏差値は不明?
2年間大学に在籍した後に編入するケースが多く、偏差値という概念でくくることが難しい機関です。そのため公表されておりませんが、出身校は、上は東大・京大・早稲田・慶應からはじまり地方国公立大学、MARCHなどの私大が多いです。強引に偏差値換算するなら、大体60くらいでしょうか。
倍率
こちらを参考にさせていただきますと、過去の倍率は10倍程度、最終的な合格者は108名であることがわかります。
学費
学校ホームページによれば以下の通りです。予算的には大学より少し高いか同額。ただ、全寮制でアルバイト禁止ですね。楽しそうですが。。。
入学料282,000円(入学手続き期間内に納付)
授業料(課程毎に前納;宮崎学科課程668,000円、帯広フライト課程802,000円、宮崎フライト課程802,000円、仙台フライト課程936,000円)
寄宿料(月額1500円を課程毎に前納)
制服・教材費等(入学直後に約8万円)
毎月の生活費としては、概ね、寮費・寮での食事(約4万6千円)、学用品等(約8千円)、被服のクリーニング等(約5千円)、雑費等(約4千円)かかるようです。
なお、在学中に国家試験受験費用、本校と分校の間の移動等の費用、航空身体検査その他健康管理費用が別途必要となります。また、在学中のアルバイトは禁止しています。
試験日程
参考までにもう終了しましたが今年の日程を記載します。
第一次試験: | 令和4年7月24日(日) |
第二次試験: | ①身体検査Aは令和4年9月3日(土)から9月19日(月)までの間で指定する日 |
②身体検査Bは令和4年12月3日(土)から12月11日(日)までの間で指定する日 | |
第三次試験: | 令和5年1月24日(火)から2月7日(火)までの間で指定する日 |
防衛大学校
戦闘機、救難機、輸送機等の任務を夢見るなら、自衛隊の防衛大学校でしょう。ただ、パイロットという一般的なイメージは商用機だと思いますので、今回は割愛します。防衛大で資格を取り民間に転職される方も多いと聞きますが、防衛大のホームページにはあくまで国防のためのパイロットになるにはとの記載がほとんどです。参考にしてください。
航空会社の自社養成パイロット採用
自社養成パイロット募集は国内ではJAL・ANAが実施
国内の航空会社は、基本的に毎年採用を行っていますが、新型コロナウイルスの影響で、募集をしない航空会社も出ています。外資系の航空会社でも自社養成パイロットの募集をしていることがあります。将来的なニーズは依然として高いため、自社養成パイロットの採用は続いています。
合格倍率はどの航空会社も100倍以上
自社養成パイロットの合格倍率は、国内どの航空会社でも約100倍以上になるため、自社養成パイロットになるには、選考の対策をしっかり行いましょう。面接や筆記試験以外に、パイロットとしての適性があるか健康状態、バランス感覚を確認する身体検査も実施されます。
応募できるのは4年制大学卒業・大学院修了見込みの人
自社養成パイロットになるための応募条件は、4年制の大学か大学院を卒業見込みであることです。学部は分離を問わず、全学部での応募が可能となっています。出身校は国公立大学、もしくは有名私立大学が中心となっており、倍率を考慮すると非常に難易度の高い就職先となります。
自力で訓練を受けて資格取得後、エアラインへ就職する
大学・専門学校の操縦科やパイロット養成コースで訓練を積み、事業用操縦士などの国家資格を取得して、航空会社の有資格者採用に応募する方法です。
パイロットを目指せる機関
- 大阪航空専門学校(パイロット学科)学校/大阪・兵庫
- 千葉科学大学(航空技術危機管理学科)私立大学/千葉
- 日本航空大学校 石川 能登空港キャンパス(操縦科)専修学校/石川
- 法政大学(理工学部)私立大学/東京
- 東京工学院専門学校(航空学科)専修学校/東京
パイロットになるには? 今からやるべき3つのこと
自分がどこでパイロットを目指すのか決める
時代の流れとともに必要条件等は日々変化していきます。ご自身でしっかりリサーチして、「パイロットになりたい」という強い目標意識を持ち努力しましょう。
勉強(英語と理系科目を重点に)
上記の航空大学校やほかの大学も勉強なしでは入学できません。そもそもパイロットの試験は出題される問題が難しく、筆記試験を突破できるのは勉強する習慣のある人だと言えるでしょう。今のうちから、しっかり勉強しておきましょう。
また、航空学は理系の分野が多く、理系のほうが有利に働きますが、英語能力は必須です。英語と理系分野の科目を強化しましょう。
ちなみに、我が家の子供三人はセミバイリンガルで、毎日オンライン英語レッスンやっています。今では自分で予約、講師選択、レッスン選択をしてくれて、親は完全放置で行っています。
最初に一週間無料でレッスンできますので、その間親が横について、レッスンしてみて、子の反応を見るのも一つですね。軌道に乗れば完全自動モードで、英語能力向上できます。レッスン無制限なので好きな子はいくらでも受講可能です。
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英語能力向上には、シャドーイングが有効
英語ってどうやって伸ばすか、選択肢がありすぎて迷っちゃいます。
英語を仕事でつかえるようになり、ヨーロッパに移住できたわたしですが、一番能力があがったなあと思うのは、シャドーイングです。こちらに記事を作っております。
視力維持(矯正視力可)
噂では「目が裸眼で視力ある程度なければ、パイロットになることはできない」と聞きますが、果たして本当でしょうか?
航空身体検査で測定される視力は、一般の視力検査よりも少し落ちて(少し悪く)測定されます。2.0や1.5の人が1.5と1.2など、1~2段階落ちることがほとんどです。そのため、そもそも基準ギリギリの視力しかない場合や目に問題がある場合は身体検査にクリアできない可能性が高くなります。
裸眼でも制限を設けているところもあり、裸眼で視力が高いことに越したことはないです
各社の主な条件
- 航空会社のANA=各眼の矯正視力が0.7以上
- 航空自衛隊パイロット=遠距離視力裸眼で両眼とも0.2以上で、かつ矯正視力が1.0以上、近距離視力裸眼で両眼とも1.0以上
- メガネやコンタクトでもOK
- レーシックもOK
まとめ
今回は、日本のパイロットになるにはということでリサーチしてみました。わたしも目指してみたかった。ただ、欧州で生活していたころフランス人の友人が、


パイロットはいいよー、簡単になれるし、かっこいいし、ライセンスも欧米式とアジア式があってねー おすすめだよー
って語っていたので、次回はその欧米式ライセンスについても調べてみたいと思います!
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